❄助産院日誌❄
卵さんのお手伝い
今回のブログテーマ、なんのこっちゃですよね😂
実は今年夏から11月まで、母校の助産実習を本当にちょっとだけ、
お手伝いさせてもらっていました。
授業の一環で、妊婦健診に来た妊婦さんと学生さんがコミュニケーションをとって、
ケアをするという演習では、妊婦ジャケット(妊婦さんを疑似体験できる、約8㎏のアレです)を着て
初産婦さんになりきってきました🙋♀️
数年前からコロナ禍で、実習も制限されることが多く、学生さんのほとんどは学内での演習で実習が終了してしまうことで
リアルなコミュニケーションがなかなか経験できないと先生も話していて、コロナはそんなところにも大きく影響しているのだなぁと実感。
それなら私がリアル妊婦さんをやろうじゃないか!!
…と意気込んでいたわけではないのですが(←普通に私も授業前に緊張していました笑)
実際に学生さんが私を妊婦さんと思ってコミュニケーションをとってくれる姿がとっても初々しくて、私自身もすごく初心を思い出しました。
夏頃からは、病院での実習が本格的にはじまり、そこへも1週間に1度だけ、実習インストラクターとしてお手伝いに行っていました。
実習先は、私が助産学生時代にお世話になっていた病院だったので、
学生さんに指導しながらも
「自分もこんな感じだったのかな~」
なんて、思い出に浸ったり🥺
指導してくださる現場の助産師さんも、
私が学生時代にお世話になった方ばかりでびっくり!
名前を伝えると、「覚えてる!」と言っていただき、またまたびっくり!!🤣🤣
週1回しか行けなかったため、なかなかお産にあたる回数も少なかったのですが、
それでも普段助産院にいる時にはお産に立ち会うことがないので、
お産があった日はすごく楽しくて、やっぱりお産っていいなぁ~なんて思いました。
もちろん学生さんは「お産いいなぁ~」なんて思える余裕はないとは思いますし、
お産のスピードについていくのに精いっぱい😅
それでも、毎回一生懸命に産婦さんのことを考えながら、
授業で学んだことを応用させていきながら、
とっても頑張っていた姿が本当に印象的でした。
こうやって、一人前の助産師に成長して、
その助産師がまたたくさんの赤ちゃんを取り上げていくんだろうなぁ…
と思うと、間接的にでもお産に繋がれていることが嬉しい時間でした。
自分が学生のときはいっぱいいっぱいだったお産。
自分が病棟助産師のときは、忙しすぎてあっという間に過ぎるお産。
お産に落ち着いて向き合えるのは、
案外このお手伝いをさせてもらえる時だけかもしれない。
そう考えると、「お手伝い」と言いながら、
私のために貰えている時間のような気がします。
来年度も続けてもらいたいと言っていただけたので、
また学生さんと関われることを楽しみに、そのときを待ちたいと思います👩
開業1周年
2022年11月15日
助産院を開業して、1周年を迎えることが出来ました🐾
昨年は開業して1か月で、7人のお母さんに来ていただきました。
まだまだ認知度は低く、1週間全くお母さんが来院されないということもよくありました😅
ですが、少しずつ少しずつ、
病院に置いてあったパンフレットを見て…
保健師さんに紹介されて…
お友達に紹介されて…
Googleの検索結果に出てきたので…
などなど、
様々なご縁で当院に足を運んでいただき、
開業1年で延べ200人近いお母さんに来ていただくことが出来ました🙏
開業当初はマッサージや相談のみでしたが、
現在はまだまだ不定期ではあるものの、
イベントを開催したり、
妊婦さん向けの取り組みを始めたり、
理学療法士さんや写真家さんなど、
異業種の方との取り組みを始めることも出来ました😊
開業当初よりも、たくさんのお母さんと赤ちゃんにお会いできるようになった反面、
開業助産師としてこれから先、やっていかなくてはいけないこともたくさん見えてきました。
一人ひとりのお母さんとおっぱいケアを通して向き合う毎日で、
おっぱいのケアが第一優先ではありますが、
そこだけにとどまっていてはいけないなぁと痛感します。
例えば、授乳を無事に終えて断乳をされたお母さん。
「助産院からの卒業」という意味では幸せな響きがありますが、
お母さんは育児を卒業できたわけではありません。
私も現在4歳の息子の子育て真っただ中ですが、
4歳には4歳なりの子育てのわからないことや、誰かに相談したいことがやっぱりあるんですよね😅
特に今、息子を通して勉強したいと考えているのが「性教育」です。
小学生以降は、まだまだ少ないながらも段々と学校で学べる機会も増えますが、幼児のうちに伝えてあげるべきことってなんだろうと。
とっても大切なことなのに、子どもへの教え方を教えてもらっていません。
現在、地域で性教育をしっかりと教えていけるための研修を受講中で、来年2月くらいには終了予定です。
(きちんと課題をクリアできればの話ですが😂)
研修を終えて、自分の中で落とし込めるようになったら、
助産院でも「お母さんたちが子供たちへ性教育を伝えられるようなクラス」を開催出来たらなぁと思っています。
「おっぱいを終えても、助産院に来れるようにしてください!」
そんなありがたいお言葉を頂いたことを決して忘れません。
そんな風に言ってくださったお母さん達のためにも、次の1年も頑張っていきたいと思います。
来院してくださるお母さんと赤ちゃん
インスタグラムを見てくれている方々
ブログを読んでくださる方々
応援してくださるすべての皆さんに本当に感謝いっぱいです!
そして、助産院でケアできるようにといつも協力してくれている夫と私の母へも
本当にありがとう😂
次の1年もたくさんの御縁と出会いがありますように。
断乳ケアイベント第一弾!
かれこれ、1か月近く前のことですが😓
\助産院での断乳ケアイベントを開催しました☆彡/
恒例の(?)、私のフリップのお話から始まりました。
今回は来られたお母さんたちに「断乳とは」というお話から、巷でよく聞く噂についてのあれこれ、
断乳を決める上でのポイントや、実際に断乳する際の注意点などをマルバツのクイズ形式でお話していきました。
『難しいだろうな~😁』と思って出したクイズに意外と皆さん正解していたり(ちょっと悔しい!🤣)、
『これは全員正解するよね🙂』というクイズに間違ってしまうお母さんがいたり、
和気あいあいと、楽しみながらお話を進めていきました♪
前回のイベントは離乳食前のお子さんとお母さんが対象だったのですが、今回は「断乳ケア」のお話だったため、
来てくださったお子さんも月齢が大きく(1歳すぎの方もいます🤗)
マルバツの棒で遊んでくれたり、
お部屋の中を自由に動き回っていたり、
これはこれで賑やかな楽しいイベントになりました!
後半は理学療法士の伊藤さんからのレクチャー!
(↑このお写真、お子さんがしっかりカメラ目線で可愛くてツボなのです😍)
断乳中は、時期によっては積極的な運動は避けた方が良いのですが、
それを踏まえた上で、断乳ケア中の不快感を取り除く方法をレクチャーしてもらいました!
お母さんが寝転んでいる姿を見て、楽しそうに乗ってくるのが月齢の大きいお子さんの特徴ですね🤣🤣
授乳を始めたお母さんには必ず、最後に待っている卒乳・断乳。
ですが、必ずあるにも関わらず、大体のお母さんはネットなどの情報を見よう見真似の自己流であることが多いです。
自己流が良いと思ってやっているわけではなく、
自己流でやらざるを得ない状況(=助産師に聞く場所がない)だからだと思います。
助産院では、個別に断乳相談という形でもお話をしています。
その際には、その方がまず断乳をどう考えているのかを確認した上で、
具体的な時期が未定なのであれば、断乳日を決める上でのポイントなどをお話していきますし、
時期が決まっているのであれば、具体的な方法などをお伝えしていきます。
断乳を迷っている方の相談を受ける際に、私自身が気を付けているのは、決して断乳日を私が伝えないこと。
それぞれの思い出深い授乳期間の最後を、助産師が勝手に決めていいはずがないっ!
…と心底思っています。
もちろん、どの時期にしたらトラブルなく終えられそうかというお話をすることはありますが、
「ここにしましょう!」
とは決して言いません。
お母さんが判断できるだけの材料を提供した上で、
お母さんが後悔なく決めてもらえることが一番です😊
これからの時期、保育園入園を控えて断乳を検討される方も増えるかと思います。
一人でも多くのお母さんが、幸せな最後の授乳を迎えられますように。
次回の断乳ケアイベント
12月6日(火)10:00
開催決定しました~!
里帰り中だけど…
初めて助産院に来ていただくお母さんには、
まず初めにカルテを記入してもらいます。
お名前や、出産場所、妊娠中のことや、産後のことなど
お母さんの状況をこれから見て行く中で、とっても大切な情報たちです。
そんなカルテを書いていただくと、
時々、
「今、里帰り中なんですけど、住所はどこのを書けば良いですか?」
と質問されます。
そう、里帰り中で、ご実家にいる間に
助産院に来てくださるお母さんが時々いらっしゃるのです☺
札幌市外の方もいれば
北海道外の方もいらっしゃいます。
なかには
「あと2週間で帰るけど…」
と言って、来院くださる方もいます。
ご実家で産後を過ごされている中でも、
授乳は待ったなし。
里帰り中の方であれば、
『自宅に帰ってから近くの母乳外来に行けば良いかな?』
と考える方も多いのではないかな、と思います。
確かにこれから先、
乳腺炎など突発的なトラブルにも対応してもらうことを考えると
自宅に戻ってからでも…と考えるのは自然なこと。
何もトラブルなく授乳も出来ているのであれば、
もちろんそれでOK
ですが、
「入院中に上手く吸わせられないまま退院となった」
「赤ちゃんは吸ってるけど痛い」
などは、先延ばしすればするほど、こんがらがってしまうお困りごとだったりします…。
それと同時に、早ければ早いほど直しやすいお困りごとでもあったりします!
また、
「ちゃんと吸えているか知りたい」
というご相談も、
吸えているからこのままで!と太鼓判を打たれれば、安心して自宅に帰れますし、
反対に意外と吸えていないのであれば、実家でサポートを受けている間に改善していけば良いのです。
自宅に帰ると、
お掃除をしたり、
ご飯支度をしたり、
買い物に行ったり…
ご主人が手伝ってくれても、
やはり自分でやらなければならないことが
実家にいる時に比べると確実に増えますよね😅
里帰り中に近くの助産院に行っておくと、
次にお子さんと帰省した際の、
万が一のおっぱいトラブルも
安心です。
里帰り中だけど…
ではなく、
里帰り中だからこそ!
助産院に行ってみてはいかがでしょうか😊
お母さんたちからのバトン
半そでTシャツを着ようかと迷った先週末から、一気に寒くなり、服装ががらっと変わった今週。
公園の木も所々紅葉し始め、落ちている栗やどんぐりを見ては「秋だな~(そして雪の季節来るよな~😫)」と
思い更けている今日この頃です🎃
先日、助産院にいらしたお母さん。
産後1か月を過ぎて、授乳のことでお悩みがあり来院されました。
何回か通院されながら一緒に授乳練習を頑張り、無事にお悩みが解決されて最後は本当にすっきりされた表情がとっても印象的でした。
そんなお母さんの、
今日が最後のケアになるという日、最後にお話をしながら
「もし良かったら助産院に来た感想などを教えていただけませんか?」
と、Googleへ【口コミ】という形で投稿いただけないかお話させていただきました。
口コミというのは、
ネットでのお買い物の時に参考にしたり、
飲食店を探す際の参考にしたり、
私も普段から見ることが多いです。
受けとったモノや、サービスに対して
「良かった」
「悪かった」
を書きたい人が書いていくものなので、
本来はお願いするようなことではないかもしれません。
特に、子育てで忙しいお母さんたちの手を煩わせることなので、
助産師としてお願いすることは間違っているかもしれません。
ですが、そのお母さんは
「もちろん書きます!私も口コミを見て行こうと決めたので。」
「少しでも他のお母さんのお役に立てるのなら!」
と、快くお返事くださり、
実際に投稿してくださいました。
口コミを書いてくださったこと、書いてくださった内容もありがたいことですが、
何よりも
他のお母さんのために😌
というその想いに、私はとても嬉しくなりました。
『この助産院が良い悪い』
だけでなく、
助産院という場所に行った方が良いのかどうか。
それは実際に行ったお母さん達の「声」が、一番の後押しになるのではないかなと
思います。
助産院に行くことは、やはりまだまだ壁があるように感じます。
「こんなことで行っても良いのかな?と悩みました😅」
助産院に来たお母さんたちから、時々聞かれるお声です。
助産師が
「どんなお悩みでもいつでもどうぞ!」
と言っても、やはりお母さんと助産師の間には少し距離を感じてしまうかもしれません。
ですが、同じお母さんが「行ってみたらいいよ~」と言っていたらどうでしょう?
「そうなんだ…行ってみようかな?」と思えるような気がしますよね。
そんなことを想像していたら、
口コミの投稿がまるで、
お母さんたちからのバトンのような気がして
ならなくなったのです。
もちろん、大変な毎日を過ごされているお母さんたちですから、
投稿に割ける時間も気力もなかなかないのが現状だと思います。
なので、
本当に無理のないようにしていただけらと思いますし、
これから先、投稿してくださるお母さんも一言でも十分です😊
そして、
すでに投稿してくださったお母さんたちには改めてここで
感謝申し上げます🍀
お母さんたちからのバトンが、
必要なお母さんへ届きますように🏃♀️