❄助産院日誌❄
♪そうだったらいいのになぁ~♪
札幌もすっかり雪が溶けて
着々と春に向かって季節が変わろうとしていますね。
1月1日と同じくらい、世の中の色々なことが変わりやすいのが
4月1日。
今年は正確に言うと、4月3日(月)が新年度のスタートとなり、
新年度から行政の仕組みが変更になったり、新しく始まったりします。
大きなところでいうと、政府に新しく「こども家庭庁」が新設され、こどもがまんなかの社会を目指して、新たな仕組みづくりを模索しています。
札幌市でいうと、産後ケアの利用者料金負担が軽減され、産後のお母さん達がさらに利用しやすくなったのはとても良い変化ですよね😊
札幌市の産後ケアは、スタート当初よりも少しずつ改善され、利用日数や時間が増えて、より助産師が産後のお母さんをサポートしやすくなったと思います。
きっと、
「もっとこうだったら良いのに!」
という声が、色々なところから発信されて、
その声が変化をもたらしている。
だとすると、
~♪うちのおにわがジャングルで~♪
の歌詞で有名な、子供が「そうだったらいいのに」という内容を歌にしている『そうだったらいいのにな』の歌のように、
私なら
母乳外来専門の助産院でのケアも産後ケアの一環と認知してもらえたらいいのになぁ
と大きな声で歌いたいところです。
産後ケアを利用する方はどんどん増えていると思いますが、
「産後ケアは利用できていないけれど、おっぱいの急なトラブルで助産院に駆け込みたい😥」という方は以外と多いはず。
前もって予約が必要な産後ケアの利用に比べると、
母乳外来も予約は必要ですが、当日でもOKなことが多い分、
困ったときの駆け込み寺としての役割が大きいと感じています。
そして、お母さんをゆっくり休ませてあげられる時間はとれない母乳外来ですが、
その分1日に数人のお母さんと関わることができて、
お困りごとの解決の手立てになれるはず。
なによりも、産後に必ずある【授乳】という慣れない育児に、サポートを必要としていないお母さんはいないはずです。
その、必ずサポートが必要であることに対して、行政が手助けするのが【子育て世帯を支援する】ということなのではないでしょうか。
(異次元の子育て支援が、ある意味『異次元』になっている気がしてならない…)
私が以前住んでいた東京の杉並区では、妊娠・出産時に「子育て応援券」というチケットを数万円分もらうことができ、そのチケットは例えばサロンで受けられるような骨盤ケアやベビーマッサージ、助産院で受ける乳房ケアなどに使用することが出来ました。
そのチケットでは何かを買うことはできませんでしたが、それがかえって様々なケアを受けようとする後押しになりました。
お母さん達が自分や子供のケアを受けようとする後押しになる。
そして、ケアを提供する側にとっても利用者さんが気軽に来てもらえるのはありがたいこと。
東京都杉並区の話でしたが、地域を問わず全国共通で利用できる産後ケアチケットがあれば、
里帰り中の地域でも、
引っ越し先の地域でも、
旅行中でも、
どこでも誰でも利用でき、支援を受けられる。
助産院でのケアが医療保険の適応になれば一番うれしいことですが、それがまだ難しいのであれば、そんな政策があればいいのにな~と思いながら、選挙カーから手をふる人達を見つめる私なのでした。