❄助産院日誌❄

2026-11-01 13:38:00

生きた心地がしなかった日

ついに札幌も初雪が降り、いよいよ冬本番という感じですね。

寒さが強まり、来院されるお子さんもモコモコしてきていて可愛いかぎり🥰

寒いけれど、お母さん達との会話や、赤ちゃんたちの笑顔のおかげでほっこり温かい日を過ごしています。

 

そんな、いつも穏やかな助産院での時間ですが、先日恐怖の電話とともに、タイトルにある通り、生きた心地がしなかった日を経験しました😭

 

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それは助産院でいつものように母乳外来をしていた時のこと。

ケアも終盤、あとは来院されていた方が帰る間際という頃でした。

知らない番号からの着信がプライベート用のスマホに何度もあり、あまりにも何度もなるのでお母さんに一言断って電話にでると

 

「今、事故の現場を目撃したものなんですが、お子さんが自転車で車とぶつかって!」

 

と、男性からの電話でした。

一瞬詐欺の電話かもとよぎりましたが、逼迫した男性の声と、後ろで騒々しい音や声が聞こえて、血の気が引く音が聞こえるくらいに凍り付きました。

 

「意識はありますか?!」

 

そう訊くのが精いっぱいでしたが、後ろでパニック気味に泣いている息子の声が聞こえてきて、男性も「けがはしていますが意識はあります!」と教えてくれました。

 

すぐに救急車を呼んでくださったようで、私がすぐに到着できないのなら一緒に救急書に同乗しますとまで言ってくださり、ひとまずいったん電話を切りました。

 

院内にいたお母さんとお父さんがたまたま看護師さんで

「菊地さん大丈夫ですか?」

と声をかけてくださり、

「落ち着いて気を付けて向かってくださいね」

と気遣ってくださったことで、

少し冷静になれたのが本当にありがたかったです。

 

丁度、次のお母さんが来られる時間でもあったので、玄関で直接こられたお母さんに謝罪。

せっかく来てくださったので本当に申し訳なかったのですが、そのお母さんにも優しい声をかけて頂きました😭

 

急いで帰り支度をして、走っているタクシーを止めて乗車。

事故現場まで向かってもらいながら、車中でも救急隊や警察からの電話がひっきりなしにかかってきていて

私の現在位置を伝えつつ、運転手さんにも最短距離で到着してもらうために細かにナビもして。

 

今振り返っても、よく冷静でいれたなと思いますが、その時はずっと

「冷静に。冷静に」

と何度も頭の中で唱えていた気がします。

 

事故現場につくと、息子はすでに救急車に乗っていて、

私の顔を見るとさらに大泣きしていました。

 

顔が痛々しい様子でしたが、話が少しだけ出来たので私も少しだけほっとして、とにかく息子の手をさすっていました。

 

看護師や助産師をしていても、案外救急車に乗る機会はなかったので、息子に会えたことで気持ちに少しだけ余裕もできて

きょろきょろと車内をみたりしながら、それでもサイレンの音が響く車内では病院に到着するまでの時間がものすごく長く感じられました。

 

病院についてからはCTを撮ってもらい、脳や頭蓋骨に損傷がないことを確認してもらったものの、

この頃から息子はいびきをかいて眠るか、起きたらパニックになるかを繰り返していて、

何度も吐いてしまう状況もあり、念のため入院という流れになりました。

 

「時間の経過とともに脳がむくんでくることもある」

 

という医師の説明もあり、一般病棟にうつってからも心が落ち着くことはなく、ただただそばで息子を見ているだけの時間が過ぎました。

 

息子のいた病室は、なんと線路のすぐそばで、窓からはたくさんの電車が見える特等席。

 

電車が通るたびに夫や私が

「あ!721系来たよ!」

「あれは回送列車かな!」

など、普段の鉄オタ息子なら喜んで見にくるようなことを何度も言ってみましたが、息子は全く起きず。

 

それが本当に悲しくて、鉄道を見て喜ぶ息子を早くもう一度見たいと思いながら、付き添いを続けました。

 

朝5時すぎ、

「お母さん、電車みたい」

という声で私の目が覚め、見ると息子がすでにベッドから降りようとしていました。

 

私も飛び起きて、点滴を自己抜針しないように気を付けながら(インシデントで看護師さんにお手間をかけないように😅)息子を窓際に移動させると

そこにはいつもの息子で、かじりつくように窓から電車を眺めていました。

 

「あぁー写真撮りたいなーー」

とつぶやいた息子。

 

起きたときに写真を撮りたいという気がしていたので、自宅に一度ものを取りに帰宅した際、息子のカメラを持ってきたのが心底良かったと思いました。

スクリーンショット 2026-11-01 143116.png

 

そこからは、どんどんいつもの息子に戻っていて

朝食も「だしがきいてて美味しい」と言ってぺろっと完食。

 

主治医の先生にも退院の許可の太鼓判を頂き、帰る支度をしていたら

「あーぁ、もう一泊していたかったなぁ」

なんて。

なんという呑気な鉄オタ息子。

他のところでいくらでも電車を見に連れて行ってあげるから、もうここには来ないことを切に願うよ、と苦笑いです。

 

自宅には帰れましたが、「安静に」ということでしばらくは学校も休んでいた息子でしたが

おかげさまで現在は元気に(ただ、公園などはまだNG😅)過ごしております。

 

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今回、脳震盪の症状は出ていたものの、大きなけががなかったのは本当に不幸中の幸いでした。

 

息子が事故にあったときに目撃して、初期対応をしてくださった男性の方に、退院後お礼の電話をしたら

「息子さん、ヘルメットかぶっていて良かったですね。していなかったら結構大きなけがになっていたんじゃないかな」

と言われ、背筋が凍りました。

 

また、

「けがをしていて大泣きしていたけど、お母さんの携帯電話の番号をきちんと言えてしっかりした息子さんですね」

とも言っていただき、確かに息子が番号をその男性に言えたことで私もすぐに駆け付けられたということではあったので、

覚えさせておいて良かったと心底思いました。

(一応、息子のリュックサックには私の連絡先を書いてはいたのですが)

 

これを読んでくださっている小さいお子さんを育てているお母さんやお父さんには、私と息子の教訓として、

・自転車に乗る時には必ずヘルメットをかぶる

・親の連絡先を覚えておいてもらう

ということを一人で遊びに行くようになったときにはお願いしたいなと思います🙇‍♀️

 

 

 

そして後日談として・・・

保険の手続きの際に、【急いで乗ったタクシー代】や、【病院の駐車場に止めた駐車料金】の領収書があれば請求できることを後から知り、その時はとにかく急いでいたので領収書をもらっていませんでした😅息子が元気になった今、まぁ仕方ないか~と夫婦で苦笑いしていますが、こういう時の領収書は保管しておくことをおすすめします(笑)

また、今回の治療代は相手の方の保険でまかなわれることとなりましたが、学校の共済の手続きでは「診療明細書」というものが必要になることがあるので、治療の支払いをしていなくても病院の窓口で発行してもらうと良いと思います。

 

もちろんこんな事故に合わないが一番です😭

私と息子の経験が誰かのなにかのお役に立てると良いなと思っています🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️